表彰部門は、共生社会を実現する地域文化活動に取り組む市民活動団体やボランティア団体などを、その実績・成果に応じて表彰を行うものです。
平成22年8月30日(月)に開催した二次選考会において二次選考通過団体9団体を決定。10月11日(月・祝)に、その9団体による公開プレゼンテーション並びに最終選考会を浄土宗宗務庁において開催しました。選考の結果、共生・地域文化大賞1団体・共生優秀賞3団体・共生奨励賞5団体を以下のとおり決定しました。
NPO日本語支援 てらこや塾
(三重県伊勢市)
来日間もない、また、日本に永住することになった外国人児童・生徒が、学校での学習や日本での生活を安心して送ることができる事を目的に、広く財政的支援を訴え、学習の費用負担は無料で「日本語の学習支援」「学校の授業を理解するための教科学習支援」「一般受験による高校・大学進学を目的とした学習支援」その他必要に応じて「生活支援活動」を行うとともに身近なところでの国境を越えた「共生」の取り組みを使命に活動しています。
(1) 初期日本語学習支援の実施・・・来日直後の子どもたちに初歩的な日本語の会話と文字学習を行い、日本の生活や学校生活に馴染めるようにします。3ヶ月をめどに午前中実施、午後から登校します。
(2) 日本語学習支援・・・より高度で総合的な日本語の習得、日本語能力試験の勉強等を、放課後に実施しています。
(3) 教科学習支援・・・学習言語能力の獲得に5〜6年が必要と言われています。子どもたちが支障なく学校の勉強を理解できるよう、必要に応じた支援を行い、高校・大学に進学できるよう学習支援を行っています。
(4) 生活支援活動・・・保護者会・授業参観・修学旅行などの学校との対応や通院などの緊急対応など保護者代理としての生活支援を実施しています。
一般財団法人 まちの縁側クニハウス&まちの学び舎ハルハウス
(京都府京都市)
誰もが住み慣れた土地で、お互いに助け支え合って、健やかな生活の実現をめざし、ボランティア仲間と「まちの縁側」諸活動を行っています。
ことに老いた者は、次の世代に健康に生きる生活の知恵を伝え、地域に美田を遺して、明るく活力のある共生き社会に寄与します。
(1) 乳児から高齢者まで、何時でも、誰でも、ほっとする居場所で世代間交流を図る事業:「まちの縁側」活動とその全国的普及活動
(2) 地域活動拠点としてのまちづくりの各種イベント・食育等・娯楽開催等:町内会・チャリティバザー等
(3) IT 配信普及と講演会実施:URL での広報活動・クニさんの ICF (国際生活機能分類)コーナー・ふれあい教室等
(4) 自立型多目的福祉施設の運営:京雑炊ハルハウス・留学生のシェアルーム・レンタルオフィス・無料健康相談等
(5) 地域防災拠点の整備:雨水利用の防火貯水槽や災害時の緊急避難所に解放
(6) その他前条の目的を達成するために必要な事業:まちづくり・まちの縁側活動等
特定非営利活動法人 なごみの里
(島根県江津市)
人口600人の離島で最後まで暮らしたいという幸(高)齢者の
望みを叶えるべく「看取り介護型」NPO 法人として設立された当法人は、幸(高)齢者様の尊厳(=自己決定権)を重視した介護・看取りを当たり前のものとするべく活動を行っています。
終末期を自宅で過ごしたいという8割の方々の想いに反し、実際には9割の人々が病院や施設で亡くなっているという現実を変え、死を悲惨なものではなく、"命のバトン"が受け渡される大切な時間ととらえられるような社会を創ることを目的としています。
(1) 病院や施設ではなく自宅とそれらの中間にある"家"として、24時間365日スタッフが対応する「看取りの家」を運営。利用者の払う介護料は2.5時間分のみで残りの時間は無報酬のボランティア運営とし、利用者(およそ5名)の日々の生活を、10名以上のスタッフで支えている。
(2) 江津市に移転後は訪問介護をベースとした「看取りステーション」を構築。地域住民と構築した「エンゼルチーム」と家族で、自宅での24時間365日看取りを実現、実践している。
(3) これら実践活動から得られた経験を元にした啓蒙活動。全国の企業勉強会をはじめ、一般の勉強会、各学校、福祉施設などを対象に講演、またシンポジウムの主催をしている。講演者である当法人代表の年間講演回数は平均50件。
水橋ミニクラブ「アドベンチャーじょうじょう」
(富山県富山市)
子どもたちは日々待ったなしで成長していきます。しかし、急激な環境の変化にいつの間にか「"子どもが"親に合わせる」社会になっている気がします。
「アドベンチャーじょうじょう」はその社会背景を他人任せにせず、親も主体的に関わって子どもと共に育つ「共育型・地域型」の新しい学童保育を目指して日々活動しています。
年間を通じて小学生の放課後の居場所を提供。(H21年度年間開設日数:251日)
"大切な今"を"未来に向かって"生きている子どもたちの放課後や春・夏・冬休みを、働く親の帰りを待つだけの時間にせず、保護者自ら、地域・支援者の協力を得ながら多様な遊びと学びを提供し「いい仲間・いい時間・いい空間」の3間作りを行っています。
子どもの気持ち、安全、安心の生活を守るための協議を大切にし、自己肯定感高い、自ら輝ける人材の育成を行い、地域向けイベントを企画して地域との交流を積極的に図り、子どもたちが子ども本来の力を取り戻し、親自らが封印してしまった親力を呼び覚まし、大人も子どももいい顔でいられる放課後の居場所づくりを地域から発信する事業です。
特定非営利活動法人 心に響く文集・編集局
(福井県福井市)
自殺の名所として称されている福井県・東尋坊では、年間20人〜30人の自殺が発生しており、自殺未遂者として保護される人が年間130人〜160人います。
しかし、ここに集まっている人はみな、最後の最後まで"死んだらダメよ!"と声を掛けてくれる人を待っている実態を知りました。
そこで"救助を待っているこの人たちの命"を救い、一人でも多くの自殺者・自死遺族を無くすことを目的に掲げ、一般市民でもできる自殺防止活動を展開していきます。
自殺企画者は岩場に立っても「呼びかける」「悩み事を解決する」「再起支援をする」人を待っているため、これに応えるための自費を投じて水際に相談所を設置し、ここを活動拠点に会員83人と共にパトロールを実施し悩み事の相談を聞き取り、その悩み事を解決するために、同伴活動や問題解決の支援を行い、更に当面の生活支援を行って再起に向けた就職先の紹介も行っています。
また、この人たちの"人生最後の叫び"について聞き取り調査を行い、これをまとめて皆さんに知って貰うことにより、取り巻く人たちがどんな支援をすべきかについて本にまとめ、これまでに4部出版しています。
特定非営利活動法人 福寿草の郷
(石川県加賀市)
「人はみな必要とされ生まれ、愛し愛される貴重な存在である」という信念を礎として福祉活動を展開。
青少年の健全育成活動を行うほか障害者や社会制度の枠組みから外れ法的保障が十分に受けられない方、行き場のない方などにもより良き環境もと健やかな生活が営めるように自立支援を行っています。
物理的、精神的なケアを行いながら関係各機関と連携を取って社会資源の活用を進め、被支援者が地域の中でその人らしく暮らせるように共に歩んでいます。
駆け込み寺的存在として行き場のない方、身寄りのない方、生活困難者等を受け入れ彼らが心身ともに健やかな生活を営めるよう支援しています。急を要する場合は運営している寮を一時預かり所として開放し衣食住を保障してきました。
社会資源を積極的に活用し、少しでも早く安定した生活基盤が築けるよう行政各種機関へ働きかけを行ってきました。さらに諸事情を抱え自己否定的で社会生活に難を抱える方も多いが24時間可能な限り相談に応じると共に農業事業や下請け事業を展開し、作業への従事を通して前向きな意識と協調性を培い、社会に適応できる人間性を身につけています。一定の作業訓練後の就業にあたっては、必要ならば保証人を引き受け企業に推薦し、円滑に社会復帰できるよう支援を行っています。
特定非営利活動法人 ワンファミリー仙台
(宮城県仙台市)
身寄りがなくなってしまい、社会から孤立してしまった路上生活者、生活困窮者、障害のある人、シングルマザー、父子家庭、DV 被害者、独居老人、刑余者等に対して相談支援、住居支援、職業訓練などの社会復帰支援と、ひとりひとりが生き甲斐をもった人生を歩める役割づくり等の支援を進め、誰もが生まれてきてよかったと思えるような社会をつくりあげて行くことを目的としています。
毎週木曜日早朝7時から、路上生活者等と共に仙台市中心街のゴミ拾い活動、また住居を喪失してしまった身寄りのない生活困窮者(路上生活者・更正緊急保護対象者・DV 被害者)等に衣・食・住・法律相談・メンタル相談・自立相談等を無償提供しているシェルター事業、過疎地域において里山(雑木林)間伐等の作業に従事し、里山再生と自らを再生させる農林水産研修事業、高齢・障害のある身寄りのない刑余者が出所後に福祉サービスをうけ、再犯せずに地域で社会生活が営める更正を支援する事業(宮城県生活定着支援センター)、また当法人と関わりをもった身寄りのない当事者が死を迎える時の看取りとお別れ会(葬儀)等を実施し、目的にそった事業展開をしています。
特定非営利活動法人 佐渡の声
(新潟県佐渡市)
佐渡の文化を広めることで地域の活性化を実現します。
特に地域の文化は、日本人の心を育みそれぞれのコミュニティを形成してきました。その重要性を再確認し、合わせてそのための人材育成を中心とした地域活性化の事業モデルを造ることで、全国的な貢献を目指します。
地域文化を大切にする事業を発展させ広めることで心豊かな未来を築き、あまねく国民の心と身体の健康の実現に寄与することを目的としています。
佐渡の活性化を図るため首都圏の佐渡関係団体や新潟県関係団体との交流活動を進め佐渡に U ターン・I ターンを目指す宣伝普及活動を進めています。また、国指定重要無形民族文化財弥人形芝居「常盤座」による被災地・障害者施設をはじめ全国各地への講演活動や慰問活動を通して佐渡の文化普及を進めています。伝統文化の伝承について高校生を中心に後継者育成活動を行っています。
地域の団体との連携を強め、リーダの育成と青年組織の強化を進め、行政・自治会・小中学校・お寺さん・地域全体の活性化のため、年間を通じて行われる様々なまつりに参加し、一体となって地域活性化に取り組んでいます。
小・中学校をはじめ地域での「紙芝居」や絵本の読み聞かせ、朗読の普及など文化意識の啓発活動を進めています。今後は、首都圏の小・中学校・高校や大学生との交流に向けて地域の受け入れ体制や継続性を高める計画を青年団とも協力し合いながら進めることとしています。
特定非営利活動法人 エクスクラメーション・スタイル
(京都府八幡市)
障害のある人たちが働く作業所では様々な生産活動を行っており、企業に負けないぐらいの生産設備を持っていたり、技術を持っていたりする施設が多くありますが、それらを十分に活用できていません。
そこで私たちは企業やデザイナー等の各分野のプロフェッショナルと作業所が協働することで作業所の品質を高め、作業所の強みを活かした商品作りを行います。それらを一般市場に流通させ、障害のある人たちの仕事の力を認めて頂きたいと考えています。
当法人では障害のある人たちが就労訓練施設!-factory において、陶器製品の製作事業、飲食店舗の下調理を請け負う食品加工事業を行っています。
福祉施設で行う事業に企業やデザイナー等のプロの技術を取り入れ、企業と取引をすることで、福祉施設がつくった製品が、一般市場でも負けない力を持てると考えています。
陶器製品製作では、通信販売のフェリシモのカタログに掲載していただいたり、建築デザイン事務所と共同で、飲食店舗の内装用オリジナルタイルを製作したりしています。また、食品加工では、飲食店舗のニーズを聞き、店舗に合わせたきめの細かい半調理品を提供しています。
